無事引き渡しされたわが家ですが、自分の中で完成していない部分があったんです。
それは洗面台。
あえてこの場所は未完成のまま引き渡しを受けたのでした。
なぜなら 減額のために造作棚をDIYする計画 だったから。
今回はDIY初心者の挑戦日記とかかった費用を公開します!
洗面台の仕様についてはこちら↓
Contents
手始めに施主支給品の固定から
タオル掛け設置
まずは施主支給したタオル掛けの設置をします。
やることは簡単ですが新築の家の壁に穴を開けるのはなかなか勇気がいりますね…
後で位置をちょっとずらしたいと思っても穴が残ってしまいます。
なので絶対にここに固定する!という覚悟が必要です。
しかし、家作りの過程で数千万のかかった、やり直しのできない選択を何度もしてきました。
それに比べればこのくらいなんてことない!
とりあえず捨ててあった木材で練習した後、電動ドライバーのドリルでブスっと下穴を開けてビス打って固定!
作業自体は大したことないんですが緊張しましたね…
本番の洗面棚DIYに挑戦
洗面台の棚を作ることになった経緯
私は造作洗面台に強い憧れがあったので、打ち合わせ時に図を描いて要望を出しました。
ネットで調べたところ、
・引き出しのある造作家具は家具屋で別注することになり、人手と手間がかかるので高額になる(家具工事)
・オープンな棚だと大工さんが現場で組み立てることができて費用が抑えられる(大工工事)
ということを知っていたのでオープン棚で希望を出しました。
こんなシンプルな造作棚です。
しかし、設計士さんはこれだと高額になるから、メーカーの商品の組み合わせで選んだ方が良いと強く言われました。
大工工事でできるんじゃないかと言いましたがイレギュラーなことをしたらとても高くなると…
そしてダイケンや南海プライウッドのカタログを調べた結果、既製品ではサイズに合うものを作るのは難しい、しかし減額もしたい…
どうするか悩んだ結果・・・
こんなにシンプルなら自分でも作れるんじゃないか、DIYで作ろうという結論になりました。
洗面棚DIYに挑戦
作る棚は2つ。
上の図のカウンター下と上のミラー横のものです。
最初はシンプルな形だしなんとかなるでしょと気楽に考えていましたが、私は震えながらタオル掛けを固定したことがあるだけのDIY超初心者です。
木材の種類もビスの種類もいろいろあるし、道具も何が必要かもわかりません。
とりあえずメルカリでDIYの本を買って読んだり、Youtubeで家具DIYとか検索して予習した後作業開始!
①材料決め、木取り図を書く
まず木材ですが、パイン材にしました。
理由:他の樹種と比べて価格が安いのと、加工がしやすい
それから木材を一つ一つ買うのではなく、大きな板を買って切り出したほうがコスパが良いのでどういう寸法でカットしてもらうかを計算して買う材料を決めます。
うまくいくかわからない以上、一番ダメージの少ないようにしないと…
その結果、長さ4.2メートルのラジエーターパイン材に決まりました。
でかいな…大丈夫かなこんなもん買って(・・;)
②ホームセンターで木材をカット
4mの木材は近所に売っていなかったのでちょっと離れたホームセンターに。
これで棚ができればお買い得ですが、失敗した場合少し手痛い金額です(・・;)
一人でこれをレジまで運ぶのは不安だったので友人(DIY素人)に助っ人に来てもらいました。
道具は家にあったもの+下記を購入
・板同士を固定する45mmのねじ
・壁に固定するためのL型の金具と16mmのねじ
・棚が傾かないように水平器
・直角を図るための差し金
木材を買って寸法通りにカットしてもらいました。
30分ほどで完了、カット後の木材を見てワクワクと緊張感が走ります。
③ヤスリ掛け
カットしてもらった木材はそのままではなく、ヤスリ掛けをするといいそうです。
余った端材に紙やすりを巻き付けてひたすらこすります。
切りっぱなしの木材は角が立っていて表面もガサガサしていたのですがヤスリ掛けをしたことで手触りがなめらかになりました。
トラブル発生!
1)カウンターがL型になっているのと補強アームが邪魔
写真ではわかりにくいですが、カウンター自体の厚みは17mmで、正面(見付け)は分厚く見えるよう60mmのL型になっていて
棚はカウンター下ぴったりで作っているのでそのまま正面からは入りません。
しかもカウンター自体も下に支えるものがないので壁からゴツい補強のアームが出ていて邪魔です。
最初から下の棚があればこのアームはいらなかったのではと思いますが、棚を後付けにすることでこうなってしまいました。
今さらアームを外すのも怖いので、組み立て途中で斜めからカウンター下に差し込んで設置後に右の側板を止めることにしました。
2)ねじが硬くてなかなか入らない
板と板を接合するのに板の厚みの2倍以上のねじが必要ですが、電動ドライバーで楽々…なはずだったんですが、なんとパワー不足!
下穴※を開けているのに途中で止まってしまいます。もちろん手では全然無理。
注)木材にそのままねじを打ち込むと割れるのでドリルで下穴を開ける
何回も外してドリル、入れて途中で止まってまた外しては入れ、と少しずつ穴を広げていくようにがんばりますがえらく時間がかかります・・・
3)まさかの採寸ミス
ちょっと疲れたので一旦上の棚の具合を見てみようと位置を合わせてみたらなんと横幅が長すぎる!
ミラーと壁の間に入れてネジの跡を隠したいので、側板と側板の間に下板が入ってほしいんです!
図面と実際の寸法が20mmほどずれていたんですが、いろいろな要素で現場でずれるんです。
インテリア設計経験者なのになんという凡ミス!
そしてノコギリで20mmだけカットしようとしたところ、変な力がかかって板が真ん中あたりで真っ二つに割れました!!!!
この日の作業終了
足りなくなった板を買い足しに行かなければ・・・
④クリア塗装
本では木材を好きな色に塗装する工程がありましたが今回は元の色のままでいいと思っていました。
しかしこの時点で気づいたのですがYoutubeを見ていると素の色でも透明なニスのようなものを塗った方がいいそうです。
手垢がつきにくくなることと耐水性を上げるのが目的です。
目に見えないところでいろいろと工夫がされているんですね。
この先ずっと使う家具で耐久性をあげたいので今さらながらクリア塗装することにしました。
ツヤツヤより自然な風合いが好きなのでツヤなしのニスをダイソーで買ってきました。
⑤組み立て
後日・・・
板を買ってきてヤスリがけ、クリア塗装して仕切り直し。
この日は友人がいないし妻は子どもを見ていないといけないので一人作業です。
ネジを打つ位置を決めても支えてくれる人がいないので一苦労です。
使っていない板を支えにしてなんとかやりきりました。
⑥設置
下の棚も固定したほうがいいんでしょうがそのままでも支障はなさそうなのでとりあえず置くだけでいきます。
上の棚はミラー横にLアングルで固定します。
アングルを目立たせたくないので壁の白に合わせて白のラッカーで塗装しました。
固定は棚の組み立てに比べたら簡単にできました。
完成!
ボックスはニトリのライラ3。
これでようやく理想通りの洗面台ができました!
材料費(税抜)
ラジアータパインフリー板 | 6990円 |
カット代 | 520円 |
板固定用木ねじ45本 | 379円 |
壁固定用木ねじ16本 | 129円 |
Lアングル×3 | 87円 |
トップコート×3 | 300円 |
(追加)パイン集成材 | 1290円 |
(追加)カット代 | 80円 |
材料費(税込)
ライラ3(レギュラー2個、ハーフ2個) | 3,596円 |
もともと家にあった道具は別途で税込み合計14,249円でした。
寸法ミスで追加の材料がいらなかったらもっと安かったですね。
家具工事で頼んだらいくらだったのか今となってはわかりません。
「だいぶ高い」そうなので下の棚5万、上の棚3万(合計税込み8.8万円)ぐらいでしょうか。
洗面棚DIYの感想
嫁さんは無理でしょ、失敗して残念な出来になるぐらいなら既製品でいいじゃない!
という意見でしたが出来上がりを見てオッシャレー♪と感心していました。
サイズぴったり、この場所のために作った感が美しいんです!
これが造作のロマン!
アイ工務店は造作に消極的だったので、希望が叶わないという人はこういうやり方もありかもしれません。
サイズミスで自分でのこぎりで切った断面が汚いとか、なぜか上の棚がわずかにゆがんでいて壁の間に隙間ができたりとかはあります。
細かい部分はもちろん職人さんには及びません。
でも暮らしていれば案外気にならないのでこれでよかったかなと思っています。
後日、外構の石貼りもDIYしました↓