先日住宅ローンの打ち合わせに銀行に行ってきました。
住宅ローンで考えなければいけない問題といえば、金利自体もそうですが、金利の方式を変動にするか固定にするかですよね。
最近の超低金利で家を建てる人は変動金利でローンを組むことが多いということで、私も家を建てることになった当初から契約直前まで変動金利一択でした。
しかし昨今の世界情勢によって、いよいよ日本にも金利上昇圧力がかかってきています!
金利が上がるとわかりやすく困るのが、これから住宅ローンを支払っていく人。
そう私のことです!
変動か固定か、つじんぬはどちらの金利を選択したのでしょうか?
銀行にミックスローンを勧められる

金利は0.475%、固定金利は1.76%ぐらい(うる覚え)でした。
固定金利の利率を超えることもあり得るので一部固定金利にするのがおすすめです。」
長く続いてきた超低金利の住宅ローン環境は激変か?
失われた30年
変動金利の推移は直近20年ほど過去最安でほぼ定着してきました。
そのわけは日本の景気がよくないからです。
主要な国の経済は成長を続けるなか、日本のGDPは30年前から増えていません。
そして税金や社会保険などの負担は年々増えているので実質使えるお金(可処分所得)は減少の一途をたどっていると言われています。
一定期間内に国内で産出された付加価値(儲け)の総額で、国の経済活動状況を示す。
経済が成長しているかの指標とされる。
この不景気の対策として日本銀行は金利をゼロ近くに誘導するゼロ金利政策を行い、それでも効果が薄いのでついに金利はゼロを突破してマイナスにする「マイナス金利政策」を行いました。(実際は金融機関が中銀にお金を預け入れる際の預金金利をマイナスにするのであって、一般の人が借りる場合の金利はマイナスではない)
金利が低ければ人はお金を借りやすくなるので消費が活発化して景気がよくなると考えたのです。
まさに私のような住宅を買う人にとっては
金利が低ければ安心してお金を借りやすくなる(返しやすくなる)ということですね。
この異次元の金融緩和によってさすがに景気が上向くかと期待されたものの、特に景気がよくなることはなく、ついに日本の景気は失われた30年と呼ばれることになったのでした…
しかし先程書いたように、低金利はこれからお金を借りる私のような人にとってはチャンスでもあります。
今後は金利上昇局面か
そして私がローンを借りようとするまさに2022年、永遠に続くかと思っていた超低金利政策も変化を迫られています。
2022年は世界各国でインフレが進み、景気の加熱を抑制するために金利を引き上げる動きが続いています。
その中で日本は依然としてデフレ、そして異次元の超低金利のまま。
デフレ :インフレの逆でモノやサービスの価格(物価)が継続して低下すること
海外通貨は成長、円は停滞となると相対的に円の魅力は薄れてきます。
円は預けてもほとんど利息がつかないのにドルは利息が何倍もつく
↓
円を売ってドルに変えよう
となり、円安ドル高を引き起こしたのでした。
ある程度の円安はメリットもあるのですが、日本の産業は輸入に頼っているものが多いので極端な円安によって原料が高騰→物価高となる負の側面が大きくなってきました。
日銀が「急激な相場の変動は望ましくない」と口先で牽制を入れても、日本は景気がよくないので金融政策スタンスを変えられない(=金利を上げられない)ことを見透かされて円安の流れは加速…
その結果、1ドル115円程度から149円と1年で約35円の極端な円安を引き起こしました。
このままでは際限なく円が売られる流れになるので、日銀はこれまでの低金利スタンスを変える必要に迫られるか、少なくともその姿勢だけは必要となるのではないでしょうか。
住宅ローンの今後は
というわけで私が変動金利で住宅ローンを組んだ途端に、このままずっと続くと思われた超低金利の環境に変化の兆しがでてきてしまいました。
タイミング悪いですね…
まあ、今の超低金利(マイナス金利)というのは異常な状態なのでいつかは正常化しなければいけない、ということはローンを組む我々は覚悟しておかなければいけないと思います。
今ローンを組み人は今の金利でもうしばらく…できれば住宅ローン控除の終わる13年ぐらいは続いてほしいと思いますよね。
昨年までなら何も考えずに変動金利を選んでいましたが、今回の件でいろんな可能性をきちんと考慮した上で決めました。
今まで下がり続けた超低金利が永遠に続くわけではないと覚悟を持って決めたことなので、もし金利が上がっても後悔はありません。
まとめ
- 永遠に超低金利はありえない
- 2022年は長く続いてきた日本の低金利政策に変化、今後の金利動向に注目!
- いつか金利が上がる時の心構えと対策は必要