家づくりで最大の壁は予算との戦い!
ほとんどの人が家を立てる時に予算オーバーになると言います。
・気密断熱や省エネなどの性能アップを国から求められているため
→生活が快適になり恩恵も多いが最初にかかる費用は高くなりやすい
・当初考えていなかったオプションを追加したくなる
先輩施主の体験談を見ていると、契約後にオプション追加などで数百万円上がることも珍しくないようです。
つじんぬも予算との壁に四苦八苦し、いろんな手を使って減額しました。
そして努力と工夫の結果、ほしいオプションをけっこう追加しつつも75万円アップで済みました!
Contents
注文住宅の減額・コスト削減案
1.建築面積を減らす
約112万円減額
家はできれば広い方がいい、大は小を兼ねるとは限りません!
そのわけは、必要以上に大きいと掃除が大変、光熱費・固定資産税・メンテナンス費用が高くなるデメリットがあるからです。
なので無駄をなくした必要十分なサイズの家を計画することでコストを抑えましょう!
面積を縮小した分は庭を作ったので外構費用が増加しトータルの費用は大して変わらなかったと思います。
でもその分やりたいことができたので家の面積を減らしたのは良かったです。
土地がそれほど広くないので、空間を無駄にしないよう工夫したポイントは以下です。
・階段空間もリビング内に
・階段下のスペースもオープンにして室内として活用
・壁埋め込み収納やニッチなど壁面も収納として活用
このように坪数を削減した結果、大幅な減額を実現しました。
2.窓計画の見直し
約30万円減額
窓は元々高い上に、準防火地域では窓が網入りになりさらに高額になってしまいます。
防火仕様の開き窓(縦すべり窓)は小さくても4万〜5万、シャッター付きの大きな窓なら20万円以上になります。
なので窓は適当につけるのではなく、
・外観のデザイン的にどう見えるか
・位置
・高さ
・大きさ
・開き方
は適切かを考えてください。
わが家は窓計画を見直し30万円削減することができました!
・非防火区画の窓を増やし、防火区画の窓を減らす
しかし、しっかりと考えた窓は満足ですが、実は後悔ポイントも多いです。
これから建てる人は気をつけてください。
3.施主支給を活用
約4万円減額
施主支給とは家の設備をハウスメーカーに頼まずに自分で購入することです。
自分で楽天やAmazonで買うことでHM経由で買うよりもかなり安くなります。
施主支給の注意点としては
・物によってはHMから断られる
・納期管理
・保管責任
などがあります。
わが家では
- 照明器具
- 洗面のタオル掛け
- 洗面のミラーキャビネット
- トイレットペーパーホルダー
などを施主支給しました。
写真のキッチンのスポットライトとペンダントライトも施主支給したものです。
照明器具は
シーリングライトなどのコネクターに自分で取り付けできるものはOKで、
ダウンライトやブラケットライトなどの配線工事が必要なものはNGでした。
洗面のミラーキャビネットの取り付けは大工さんにお願いできました。
また、前の家で使っていた照明やカーテンも雰囲気に合うものは流用し、価格を抑えました。
(追記)実際に設置して体感しましたが、玄関ドアのタッチキーを後付けにするのもありだと思いました。
わが家の場合9万円近い価格だったタッチキーですが、物によっては1/10程度の金額で設置できます。
4.造作家具→既製家具の埋め込み
約4.5万円減額
わが家では玄関にディスプレイカウンター兼収納を作りたいと希望していました。
ただ、設計士さんに扉付き特注仕様になって7〜8万かかると言われました。
オープン棚に変更しても5万・・・
そこで私は壁に既製品の家具を埋め込めばいいんじゃないかと考えました。
この一体感はまるで造作家具!
壁をふかす(厚く)ことで幅ぴったりに収めて埋め込むことでオープン棚よりも安くなった上に、まるで造作家具のような見た目になり、大満足です!
デメリットは既製品の色から選ばないといけないので周りとの色合わせが難しいことです。
5.標準メーカーの商品でコーディネート
標準仕様は各HMがそれぞれ設定し、大量に仕入れることでかなり安く調達しています。
オプション(標準以外のもの)を使うといきなり高くなるのはそのためです。
HMとの付き合いが深い、つまり取引量の多いメーカーほど値引き率が高くなります。
つまり、標準から変更したいと思った時に、 全く違うメーカーを使うよりも標準設定のメーカーの商品なら安く入れられる可能性が高い ということ!
わが家では幅木、ドアハンドルなどを変更していますが無料や、少額で変更できたものもありました。
6.手段ではなく目的で考える
約19.3万円減額
タンクレストイレはタンクがない分、壁が広く見えてトイレがすっきりするので憧れていました。
しかしリクシルのタンクレストイレ、サティスSの見積もりを取ったところ約20万!
タンクレスは早々に諦めて、リーズナブルなトイレってないの?と担当にきいたら出てきたのがベーシアハーモL。
ロータンクといってタンクはあるんですがタンクが目立たないデザインで差額7000円という大満足オプションです。
できればタンクレスがよかったけど、 空間を広く見せたいという目的としては、ロータンクモデルでもよかった わけです。
ベーシアハーモはビルダーモデルといって、HM専用で大量に販売するために一般向け商品に調整を加えたモデルで安く入れられるとのこと。
TOTOやパナソニックのトイレにもビルダーモデルがあるので気になる人は担当にきいてみてください。
7.収納家具DIY
約16.8万円減額
造作洗面台は私の調べでは30万円以上かかるらしいです。
しかし憧れは捨てられない!
そこで調べてアイカ工業のスタイリッシュカウンターを採用しました。
ただ、スタイリッシュカウンターには収納がついていないので造作で作ってもらおうとした結果、高くなることがわかったのでオープンの収納棚をDIYで作ることに。
詳しいことはこの記事で書いています。
さらにその後に外構の乱形石貼りも(めちゃくちゃ大変でしたが)自分でやりました。
DIY初心者の私でも減額のため、がんばればやれました!
ただしあとでDIYしようと思いながらもいつまでもやらないパターンは施主あるあるなのでそこだけご注意を💦
8.方法を変えて安くあげる
約6.6万円減額
寝室のベッド裏の壁一面に小物を置ける面台を希望したところ、見積もりが12.2万円!
これは高いと思いました。それならニッチにしたらどうだろう?
見積もりをもらうとニッチなら大きくしてもそれほど高くならないことが判明。
それで壁を1面ふかしてニッチを最大幅(1800mm)で入れました。
テーマのホテルライクにも合っているし、 方法を変えることで半額近くなりました!
9.その他
・手に触れるスイッチはアドバンス、足下であまり目立たないコンセントは標準のコスモシリーズに
→2.7万円減額
・3階のバルコニー手すりは格子を採用したが柄は地上から分かりにくいので木目からアルミ色に
→4万円減額
・インターフォンの子機をヤフオクで調達
→0.7万円減額
まとめ:メリハリが大事!
合計200.5万円減額
これらまとめてどれぐらい下がったのだろうと今回計算したところ、上の数字に!
つまりオプションなどの追加275.5万-減額200.5万で最終75万円アップで落ち着いたということですね。
今回は減額が趣旨ですが、なんでもかんでもケチればいいとは思いません。
住宅性能をよくすれば、最初は高くても後々のランニングコストを下げることもできますから。
家を建てて実感しましたが、吹き抜けの手すりや洗面のタイル貼りなど、こだわった部分は何度見ても採用してよかったなーと思います。
ですのでこだわりたい部分や性能にはお金をかけて、他の部分でうまく減額と、調整することで満足感のある家を作ることができたと思います!