前回アイ工務店のデメリットで「オプション提案があまりない」ということをお伝えしました。
標準仕様書は支店が作成したコピーぐらいで、最低限の色と扉の選択肢ぐらいしか載っていませんでした。
つまり、他にどういうオプションがあるのかは、自分でメーカーのショールームやカタログを見て発見する必要があります。
担当に「こういうの使いたい」と相談すればもちろん探してくれますが、まずどんな選択肢があるのか知らなければ始まらないです。
オプションの選び方については下の記事にもまとめています。↓
後からこんなものがあったのか!知ってたら採用したのにという後悔の声はよくあります。
どれだけ調べても後悔はでちゃいますが、少しでも減らしたい!
後悔ポイントについては別記事↓
今回はそのオプションの中でもこれはお得だった!というものを紹介!
アイ工務店での実際のオプション価格も公開します。
他のハウスメーカーでは同じ価格とはいかないと思いますが、ぜひ参考にしてください。
Contents
コスパ最高オプション
- 引き戸のハイドア
- 薄型幅木
- クローゼットの取手をハンドルレスに
- キッチン下り天井
- 壁埋め込み収納
- アクセントクロス
- 浴室のワイヤーシェルフ(リクシル)
- ベーシアハーモL3G
- アドバンスシリーズ
1.引き戸のハイドア
オプション価格:引き戸3,300円+ハイドア18,000円(1カ所)
標準ドアは開き戸の高さ2000mmで
・引き戸への変更:3,300円
・天井までの高さになるハイドアへの変更:18,000円
ハイドアの特徴
・ドア上の壁(垂れ壁)がないことで余計なラインが見えず、スタイリッシュ
・開けた時に開放感がある
引き戸の特徴
・開けた時に邪魔にならないので家事動線に便利
・開け閉めが開き戸より楽
わが家ではゲストから見える場所(脱衣所、トイレ)をハイドアにしました。
この組み合わせは特に家事動線で効果を発揮します。
普段は開けっぱなしで空間を広く使い、来客時は閉めると壁のように見えてすっきりです!
もうちょっと安ければ全てをハイドアにしたかったですね。
私の支店では特に指定しなくても引き戸は全て上吊りで入っていましたが、床にレールがつくと掃除が大変になるので上吊りかは確認しましょう。
2.薄型巾木(ダイケン)
オプション価格:0円!
巾木とは床と壁の間に取り付ける部材です。
これには床と壁の隙間を隠すのと掃除機をぶつけた場合にクロスに傷がつくのを防ぐ役割があります。
ただ、標準の巾木は7mm厚のもので壁からボコっと出て主張が強いだけでなく、上面にホコリが積もるのが欠点・・・
シンプルな内装を目指すなら巾木はできれば目立たせたくありません。
その点、 薄型巾木は4mm。しかも上面が丸くなっているのでホコリが積もりにくい。
色も通常幅木と同じ9色あり、薄くてもビニール巾木のような安っぽさもないです。
わが家では階段のささら部分(写真下)は標準巾木と同じ7mm厚で見比べるとすっきり感が全然違います。
なにせ薄型巾木はほぼ掃除したことがない一方、階段のささらは月イチぐらいで掃除しないと気になりますからね。
地味な部分ですが、掃除の手間が省けて0円!
私的には 正直薄型にしない選択肢はない!というぐらい大満足のオプション だと思います。
3.クローゼットの取手をハンドルレスに(ダイケン)
オプション価格:0円!
クローゼットの取手の標準はラウンド型という縦のバー状のもので、よくある感じです。
そして、取手が飛び出ていると体をぶつける危険もあります。
ドアの取手はオシャレなものを選ぶ楽しみもありますが、クローゼットの場合は目立たせる意味はないですよね。
ハンドルレスは取手の代わりに扉のスリット部分に手をかけて開閉できるものです。
ハンドルレス仕様の良い点
・壁のように見えてすっきり
・取手が前に出ていないので体をぶつける心配なし
・上から下までどこでも手をかけて開けられる
とメリットしかないですが、ドアの形が変わるので費用かかるだろうと思ったらなんと差額なし!
4.キッチンの下り天井
オプション価格:0円!
オシャレな注文住宅によくあるキッチンの下り天井は憧れの一つ。
実際はアクセントクロス代がかかっていますが下り天井自体はまさかの0円!
施主のブログで数万円かかったという情報があったのでラッキーだったのかもしれません。
わが家では天井内の配管の取り回しの関係で天井高が下がっている部屋があってそこは追加料金なし。
ということはそれと同じ扱いになっているのでは…!
もしかしたら間接照明が入ってないことと、キッチンより奥が全て下がるというシンプルな形状だったのが良かったのでしょうか?
しかも設計士さんの提案で 下り部分を80mmにすることでクローゼットドア(標準高さ2,320mm)と高さが揃ってハイドアに見える というおまけつき!
5.壁埋め込み収納(ダイケン)
オプション価格:
ウッド370S:20,600円
ウッド370M:23,100円
わが家では2Fトイレにウッド370S、脱衣所兼ランドリールームに370Mを採用しました。
写真のランドリーでは洗剤や柔軟剤、お風呂用洗剤などが入っています。
壁埋め込み収納の特徴
・扉以外に出っ張りがない
・扉と可動棚が内蔵
・奥行きは12cmなので小物収納用に
よく似たオプションにニッチがありますが見せる(飾る)ためのもので、こちらは扉つきなので隠す収納として便利です。
そして壁と同色にすることで収納を取りつつ、空間を広く見せることができます。
小型のニッチを作るにも15,000円かかったので、ちょっとした収納を増やしたいなら価格差を考えてもアリだと思います。
6.アクセントクロス
オプション価格:82,677円(一棟全体)
玄関やテレビ裏はエコカラットかグラビオエッジに憧れていましたが、高いと聞いていたので早い段階で候補から外しました。
その代わりにオプションのクロスをふんだんに使おうと!
そういうわけで全ての部屋にサンゲツやリリカラのちょっとお高いクロスを入れました。
エコカラットなら壁1面に貼ると15万ほどかかるときいていましたが、これだけ好き放題使ってこの値段ならお値打ちだったと思います。
7.浴室:アライズのワイヤーシェルフ(リクシル )
オプション価格:0円!
わが家のお風呂はリクシルのアライズです。
もともと浴室は贅沢せずに標準でいこうと考えていました。
しかしネットで棚を無料でワイヤーシェルフに変えることができたという情報を見て見積もりを取ったらやはり差額なし!
お風呂の棚はそもそもいらない、マグネット式の棚を付けるのがインスタ界隈では流行っています。
しかし、ワイヤーシェルフは高級感があって満足しています。
8.トイレ:ベーシアハーモL3G(リクシル )
オプション価格:7,000円(標準との差額)
リクシルのタンクレストイレ、サティスの中でも一番お手頃とされているサティスSタイプの見積もりを取ると、標準との差額197,500円という目玉が飛び出る価格でした!
…はい、トイレは贅沢しないと決めていたので即却下です!
でも標準のトイレは形が好きじゃない…せめてちょっとかっこいいのがほしい!
というわけで標準じゃないやつでお得なやつありませんか?ときいて教えてもらったのがこれ!
ベーシアハーモはビルダー向けモデルというもので一般のカタログには載っていません。
特徴はロータンク!パッと見はタンクレスっぽい見た目ながらタンク式なのでリーズナブル!
上級グレードのL4G(28000円アップ)は自動でフタが開く機能が追加されます。
コスパ重視でここはL3Gに決定。フタは自分で開け閉めすることにします。
9.アドバンスシリーズ(パナソニック)
オプション価格:39,700円(スイッチ全館+寝室コンセント)
地味ですが毎日触るのがスイッチ!
アドバンスシリーズの特徴
・標準のコスモワイドシリーズと比べて薄い
・マットな触感
・消えている時に光るランプ(ホタルランプ)が白いのがオシャレ
・標準にはないグレー、ブラック色がある
スイッチに薄いとか厚いとかいう概念はありませんでしたが、一度知ってしまうと薄いってなんかいい!となります。
触り心地もよくて、標準とは一味違う高級感を醸し出せます。
注意点は「ネームなし」を指定しなければネームありになってしまうこと。
個人的にはアドバンスのデザイン性を活かすならネームなしにすべき と思います。
ただしネームなしだとどのスイッチかわからず不便なのでラベルシールで好きにデザインしたネームをつけています。
ケチらずにコンセントもアドバンスにすれば良かったかなと思った時もありました。
でも コンセントは目立たない位置にあるので住んでみると全然気になりませんでした。
そして頻繁に触ることもないのでコスパを考えるとスイッチのみアドバンスで良かったです。
まとめ
下り天井もベーシアハーモもアドバンスシリーズも利便性や機能性では標準と変わらず、見た目だけのものかもしれません。
しかし注文住宅というのはこういう一見無駄とも思えるものが愛着や満足感を与えてくれると思います。
特に今回紹介したオプションは低コストどころか無料のものもあります。
これらは知らなければ選ぶことができない。これが「満足した家になるかは施主の下調べと努力次第」と言われる理由です。
知っているか知らないかで選択肢が広がり、満足感を大きく左右するオプション設備。
ぜひ私のおすすめ以外にもいろんなオプションを探してみてください。