10月から酒税が増税され、第三のビール(新ジャンルのビール)が値上げされるというPOPをスーパーや酒店で見かけることが多くなりました。しかし調べてみると、単純に酒税の増税というわけではなくジャンルによって高くなるものもあれば安くなるものもあるようです。
増税の間際になってもその辺りはあまり周知されていないようですので、調べてみました。
うちではあまり頻繁にお酒を飲まないのですが、お酒好きの家庭にとっては家計に影響が出るかもしれませんので、後で買っておけばよかったとなる前に備えておきましょう!
概要
酒税の増税のいきさつ
ビールには一定の税金(酒税)がかかることになっています。ですので各ビールメーカーは価格を抑えるため、アルコール度数や原材料を工夫してビールのカテゴリーに当てはまらない「第三のビール」を開発しました。
当初は安物のイメージがあった第三のビールですが、メーカーの努力により完成度が上がり、他ジャンルの酒類とも十分な競争力のある商品になっています。
私たち庶民にとってはせっかく安くておいしい商品を作っても、売り上げが拡大して取れやすくなったら増税するというのは後出しでずるいと思ってしまいますね!
単純に増税されるわけではなく、減税されるものも
ただ、お酒の分類によって、税率が何パターンもあるのはややこしいということで今回の酒税改定で「ビール」「第三のビール」の税率を段階的に調節していって最終的(2026年)には同じ税率になります。
具体的には、「第三のビール」の税率は上がりますが、「ビール」の税率は下がります。今回、酒税は「第三のビール」が10円上がり、「ビール」は逆に7円下がります。ただしこれは酒税の話であって、販売店は自由に価格を決められるのでそのまま価格転嫁されるとは限らないことは気に留めておいてください。
高くなる「第三のビール」、安くなる「ビール」
第三のビールもメジャーになってきて、どれがビールでどれが新ジャンルなのかわからなくなってきている人も多いのではないでしょうか?最後に商品の一例を挙げておきます。
第三のビール(増税) | ビール(減税) |
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◆ つじんぬの見解
というわけで今回は単純に酒税の増税というわけではなく、酒税の改定という方が正しかったですね。
「酒税増税」を強調した広告が多いのは、販売店が駆け込み需要を期待しての情報操作とも捉えられます。なので、10月以降は、値下げされるであろうビールの「酒税減税」をアピールする広告やPOPが増えるんじゃないでしょうか。
いずれにしても自分の飲むお酒のジャンルに合わせて、10月までに買った方がいいもの、10月以降に買った方がいいものを把握してお酒とうまく付き合っていきましょう。