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相談内容
こんにちは、会社員をやっているKouと申します。
僕の会社では副業が一応認められています。
しかし仕事でトラブルがあった場合などに上司に余計な疑いをかけられたくないので、できれば黙ってやりたいです。
この場合、バレることはあるのでしょうか?また、バレたらどんなリスクがあるのでしょうか?
そもそも、会社の業務が終わればあとは自分の時間なんですから自由に過ごしていいはずです。
とやかく言われるのもおかしいんじゃないでしょうか?
《相談者情報》

性別:男性(30代前半)
家族構成:既婚、持ち家
リスク許容度:安全性重視タイプ
アドバイス
「副業を始めてみたいけど、会社にバレるのが怖い…」 そんな相談をよく頂きます。
本日は、その疑問と、個人の体験を合わせて答えていきたいと思います!
副業は会社にバレるのか?
まず結論から言うと、バレる可能性はあります。
その理由の多くは「住民税」です。
会社員の住民税は通常、会社が給与から天引きして自治体へ納付しています。
副業で所得があると、確定申告でその分の住民税も発生し、それが会社側の住民税と合算されることで、
「この人、給与に対して住民税多くない?」
と、経理担当が気付くことがあります。
バレないようにするための対策は?
副業が絶対NGの会社ではない限り、住民税の納付方法を工夫すればある程度リスクは抑えられます。
確定申告時に「住民税は自分で納付」を選ぶ
本業の給与以外で所得が20万円以下の場合は確定申告はしなくてもいいことになっています。
ただ、副業バレを防ぐという点では20万円以下でも確定申告をするべきだと言えます。
自分で確定申告をして住民税の欄に「自分で納付」にチェックを入れる(普通徴収)という方法
「普通徴収(自分で払う)」にすれば、会社には副業分の住民税通知が届きません。
注意:ただし、自治体によっては「普通徴収」を選んでも自動的に合算されてしまうケースがあります。
完璧にバレないとは言い切れません。
報酬は「事業所得」や「雑所得」扱いにする
雇用契約を結ばない形(請負や業務委託)にしておくことで、副業が勤務とみなされづらくなります。
知り合いなどから個人的に依頼を受けて報酬をもらった場合は所得の区分としては雑所得にあたります。
デザイナーやイラストレーター、カメラマンなどでよくありますね。
事業として行っていない一時的な所得。
アフィリエイトやFXでの所得もこれに当たる
雑所得の場合は住民税を自分で収めるようにすれば給与と合算されることはないので、きちんと確定申告をすれば大丈夫です。
この場合でもバレたくなければ給与以外の所得が20万円以下でも行った方が良いでしょう。
【コラム】確定申告をする必要のある人
医療費控除や雑損控除などを利用したい人は、副業所得が20万円以下だったとしてもどちらにせよ確定申告が必要です。
自分に都合のいいものだけ申告することはできないのです。
脱税にならないようにご注意を!
副業がバレたらどうなる?
おっしゃる通り、会社は労働時間外のプライベートな時間には踏み込めません。
つまり、副業を全面的に禁止することは法律で認められていません。
では副業で何をやってもいいのか、となるとそういうわけではありません。
- 遅刻や欠勤などで本業に影響が出る
- 競合他社に協力する
- 企業や業務情報を漏洩する
- 副業の際に本業の名刺や肩書きを利用する
このような場合は会社に(間接的にでも)損害が発生するわけであり、就業規則によって副業を制限することができます。
つまりバレたらどうなるかですがお勤めの会社の就業規則による、としか言えません。
実際に上記のような場合には訴訟でも会社の懲戒処分が認められています。
業務内容や業種によってそれぞれの事情があるので、他にも様々なことが書かれているかもしれません。
たとえ法律的に副業が禁止されていないと言っても、就業規則を了承した上であなたはその会社で働いているわけです。
ペナルティを受けてから知らなかったでは済まされないのです。
そもそも副業をなぜしたいのか?
副業をしたい理由には色々あると思います。
- 収入を増やしたい
- やりたいことがある
- 独立の準備をしたい
私自身、かつては会社員としてWEBデザイナーをしていました。
そしてある時、「自分で仕事をしてみたい」と思い切って独立しました。
でも、いざフリーランスとしてやってみると、実績や経験があっても、安定して仕事を得ることは簡単ではありませんでした。
だからこそ、今振り返って思うのは、副業としてリスクを抑えて始めてみるのは非常に良い選択だということです。
まとめ|副業は目的とリスクのバランスで判断しよう
副業がバレるかどうかは、住民税や確定申告の仕組みである程度コントロールできますが、100%防ぐ方法はありません。
それよりも大切なのは、
- なぜ副業をしたいのか?
- どの程度のリスクを許容できるか?
この2点を自分の中で明確にしておくことです。
バレないことより、「納得感のある選択」が長い目で見て自分を守ってくれます。
副業を通じて新しい可能性を広げていきたい方、これからもそんな方に向けて、リアルなマネー視点のアドバイスをお届けしていきます。