私は毎年確定申告をしていますが、これまで配当所得、利子所得についてきちんと理解していませんでした。
今回は配当金と社債利子はとりあえず還付があるかもしれないのでとりあえず申告した方がいいというお話です。
会社によって、株式を保有していると会社の利益の一部を株主に還元する「配当金」をもらえることがあります。
また、社債といって会社にお金を預けることで利息(利子)をもらえます。
私は株をいくつかとソフトバンク社債を持っています。
Contents
配当金・社債利子は申告した方がいい!
配当金・社債利子は申告の必要あり?
基本的には源泉徴収(申告の必要なし)
株や投資信託の取引をする場合、証券口座などで特定口座(源泉徴収あり)を選べば、売却益が出た時に自動的に税金が引かれます。税金はそこで精算されて確定申告は原則不要になります。
しかし複数口座で損益がプラスの口座とマイナスの口座がある場合や特別な控除がある場合などは確定申告をした方が節税メリットがあるという話でした。
私は複数口座持ちなので損益通算のことを考えて特定口座(源泉徴収なし)にしています。
そうすると株の利益(その他納税していない利益が20万円以上の場合)は申告が必要となります。
ただ、その場合でも株の配当金や社債の利子は源泉徴収されるので申告はしなくてもいいとのことです。
配当金は株式と損益通算できる
申告しなくてもいい・・・してもいい
ってどういうこと?ですよね。
ダイヤモンドZAIに「配当金は株や投資信託の損と損益通算できる」
つまり株式で損が出た場合に、すでに源泉徴収で引かれていた税金は取りすぎということで還付されます。
確定申告しない場合は源泉徴収で終了。
つまりこの場合、申告すればお金を返すけど、しなければ返しませんというわけです。
なので私は 申告しなくてもいいが、得になる場合があるなら一応申告しておこうという考え で申告しています。
利子所得を申告したら・・・還付が増えた!
そして今回のメインは利子所得です。
定期預金の利子は税金(20.315%)が源泉徴収されるのはみなさんご存知かと思います。
残高を見たら利子が思ったより少ないぞというアレです。
そして定期預金の利子で引かれた税金は、どんな状況でも還付はありません。
だから社債の利子も同じ利子という名前で源泉徴収されているんだから還付はされない
社債の利子所得は申告しても意味ないと思い込んでいました。
よく考えたら意味ないのに記入欄あるわけないですよね!
よく調べてみたらさらっと損益通算ができるグループのところに「特定公社債」があるじゃないですか!
大きく触れられていないんで今まで見逃していました、
もしかして・・・と利子所得を入力、すると
今年は住宅ローン控除で支払い済みの税金は還付済みだったので確定申告での還付は0円のところが、
7714円に!(※私の場合)
過去の配当所得・利子所得は修正申告不可!
利子所得を申告したら還付が増えた
ということはこれまでの申告は大丈夫か!?
令和元年〜令和4年の申告書を確認したところ、なぜか令和元年だけ配当も社債利子どちらも入れていて
令和2年〜4年は配当だけ入れている年とどちらも入れていない年がありました。
しかし、確定進行は5年までは遡って修正できるはずです。
修正申告へ
過去3年分の所得税を取り返すぞ!ということで[国税庁 確定申告書等作成コーナー]にアクセスします。
申告書等の作成の少し下に「提出した申告書に誤りがあった場合」という項目があります。
ここから修正申告書を作成できます。
しかし結果
過去の配当、利子は修正申告できないという!
結論:いろんなパターンを試して有利な方を選ぶ
今年は株式で損益通算をしても利益の方が多く、配当所得や利子所得と損益通算しても意味がないはず。
ということは
住宅ローン控除のおかげで源泉徴収されていた所得税が全額還付になったものと思います。
税制の仕組みは複雑で難しく、理解できていると思っても間違った思い込みがありました。
しかしわかっていなくても税金は容赦なく取られる!知識のない人は取られ損なんです。
くやしい・・・
このようなことがないように、投資をしている人は
・配当所得・利子所得があるパターン
・ないパターン
どちらも試して有利な方で申告することをお勧めします。