クレジットカード推奨派の私ですが、これはカードを使いこなせる人に限ってのことです。

ではカードを持つべきでない人とはどういう人かというと、分割払いを多用する人です。
その中でも絶対に手を出してはいけないのが「リボルビング払い」です!

「月々の支払いを抑えられる」「計画的に返せる」など、一見すると便利そうなリボ払い
でもその実態は、まさに悪魔との契約とも言える代物です。

今回は、中学生の頃にリボ払いの計算を家庭科で学び「これはヤバい!」と衝撃を受けた私が、リボ払いの本当の怖さを、わかりやすく、少し強めにお伝えします。


中学生で知った「リボ払いの怖さ」

今でもはっきり覚えています。

中学の家庭科の授業で「リボ払いの計算をしよう」という課題が出ました。

「1万円の買い物をして、月々2,000円ずつ払っていく。
年利は15%。完済まで何ヶ月かかるでしょう?」

完済までは当然の6ヶ月以上
そして総支払額は1万2000円以上になっていたのです。

「なんで?ただの分割払いじゃないの?」
と思った私は、当時「なんだか難しいがとにかくリボはヤバイ!」と強烈な記憶が今だに残っています。

そして今、私はお金や節約の情報を発信する立場として、強く言いたい。

「リボ払いに魅力を感じるなら、そのカードは今すぐ捨ててください!」


リボ払いの仕組みは「最悪 × 最悪」

リボ払いの本質的な問題は、以下の2点です。

① 支払いが長期化しやすい

月々の支払いを「定額」にすることで、負担は軽く見えます。
でもその分、元本(借りたお金)がなかなか減りません。

たとえば…

  • 10万円をリボ払い(毎月5,000円)で支払う場合
  • 年利15%だと、完済まで約2年・支払総額は約114,000円

つまり、14,000円もの金利を支払うことになるのです。

② 金利がとにかく高い

リボ払いの金利は、たいてい年15%前後
住宅ローン(約1%)、奨学金(約0.1〜0.5%)と比べても圧倒的に高い水準です。

→ ①×②のコンボが「最悪×最悪」

  • 支払い期間が長くなる
  • 金利が高い

この2つが重なれば、「借金沼」にどんどん沈んでいくようなものです。


シミュレーション:10万円のリボ払いをしたら?

  • 利用金額:10万円
  • 支払方法:月5,000円のリボ払い
  • 年利:15%

では具体的にJCBのサイトでシミュレーションしてみましょう。

結果はこちら

ショッピングリボ払いのシミュレーション

  • 完済まで:20ヶ月
  • 総支払額:約113,443円

なんと、13,443円も利息を払っていることになります。
これが20万円、30万円となれば、支払い総額はどんどん膨れ上がっていきます。


リボ払いの罠:キャンペーンに騙されるな!

カード会社から「リボ払いキャンペーン」のメールが届いたことはありませんか?

  • 今ならポイント◯倍!
  • 初回手数料無料!
  • 自動でリボに切り替え!

私にも常に、何度も来ています。
昔撮ったスクショですがこのような感じ。

しかも、中には**「申し込まないと損」と思わせるような誘導**も。

でも冷静に考えてください。
本当に「お得」なものだったら、なぜここまでしつこく勧めてくるのでしょうか?

リボ払いは、カード会社にとって最も利益率の高いサービスの一つ。
だから、あの手この手で使わせようとしてきます。


じゃあどうすればいいの?

【1】絶対にリボ払いは使わない

本当にこれに尽きます。
「リボ専用カード」などは、そもそも作らない。
これが鉄則です。

【2】使ってしまった人は早めに「全額返済」

リボ払いをすでに使ってしまっている人も、今すぐできることがあります。
マイページやアプリから「全額一括返済」へ変更しましょう。
繰り上げ返済も有効です。

【3】どうしてもカード管理が苦手なら、思い切って解約もあり

  • 支払いが把握できない
  • 毎月の利用額に不安がある

そんな方は、デビットカードやプリペイドカードへの切り替えもひとつの手です。

 

お金に対する“不安”は誰にでも付きまとうもの。

その不安にどう向き合っていくかが大事だと私はおもいます。

お金の不安は悪いことじゃない──バックパッカー経験から学んだ、貯める力と増やす力の大切さ


最後に:リボ払いは「感覚麻痺」から始まる

リボ払いは「月々の負担が少ない」という“安心感”から入ります。

でも、その裏には見えにくい落とし穴が潜んでいます。

かつて中学生の私が感じたように——

「これって冷静に考えると、とんでもない仕組みじゃない?」

便利そうなサービスほど、実は危険が潜んでいる。
リボ払いに関しては、強くNO!と言える知識を持っておきましょう。