自他ともに認める節約家のつじんぬです。

家を建てるに当たって、当初は建てる金額の大きさから建築費を下げることを重視していました。
ですがよく考えてみると、設計や設備次第でその後の長い生活の費用(ランニングコスト)大きく変わってくることに気がつきました。

もともとエアコンや暖房機器をできるだけ使わずにすむ生活を心がけてきた私です。
どうすればエコな住宅になるかというのはかなり大事なことでした。

お金をかければいくらでも性能は上げられますが元を取れなければ意味ありません。

今回は後の生活のコストを軽くできるように、私が考えたことを記していきたいと思います。

高コスパな住宅のために考えたポイント

1)基本性能(断熱、機密)

断熱性能

壁 :硬質ウレタンフォーム90mm
屋根:屋根断熱/硬質ウレタンフォーム200mm
※現在は壁:外側30mm+内側80mmのW断熱、屋根:屋根断熱/200mm

断熱材はZEH(ゼッチ)標準を十分にクリアできる厚みらしいです。
天井断熱と屋根断熱でも違いがあり、屋根断熱の方が屋内に外気が入ってこないので断熱性能が高いと言われています。

2023年1月からEesは後継の「N-ees」に代わりました
断熱性能が大幅にアップ、ペニンシュラキッチンが標準になり、その分坪単価も上がりました。

気密性能

C値=0.5c㎡/㎡(仕様)

冷暖房で快適な温度にしても室内の熱は家の隙間から逃げてしまい、時間とともに外の温度に近くなっていきます。
隙間を少なくする(高気密)することで、冷暖房の効率が良くなるということですね。
気密性能が0.5というのはかなりレベルが高いそうですが、大体これぐらいという基準で正確な値は実測しないとわかりません。

そこで気密測定があります。
うちのハウスメーカーではオプションで7~12万円と高額なのでわが家は見送りました。

※2023年6月契約物件から全棟気密測定ありになったようです。

住宅は安さ重視で大丈夫か?質と価格の関係とは

ポイントは標準仕様で求める機密、断熱水準のハウスメーカーを選ぶことです。
オプションで断熱材を変更したり足したりすると大幅に増額になりますからね。

契約後に知りましたが、わが家を建てたアイ工務店は機密・断熱性においては評価が高かったです。

アイ工務店で建てた感想やメリット・デメリット

2)窓

APW330

非防火部分:オール樹脂サッシ複層(APW330)
防火部分 :アルミ樹脂複合サッシ複層ガラス(エピソードⅡ防火窓Gシリーズ)
※現在はアルゴンガス入りLow-Eトリプルガラス、オール樹脂サッシ

ガラスはLow-e複層ガラス(二重で間にガスが入っている)で最近では標準的なもの
サッシはアルミ→アルミ樹脂複合→樹脂の順に断熱性能が高いです。

うちのハウスメーカーは標準でオール樹脂サッシなのでよかったです!
ただ、準防火地域の場合はアルミ樹脂複合になると契約後に知らされてちょっと残念でした…しかも性能は下がるのに高くなる(;_;)

そのため、防火部分もオプションでオール樹脂にしたほうがエコになるのではないかと悩みました。
そこでわが家は非防火部分の窓は多く取って防火部分の窓は最小限にするという手法で節約しつつ、性能も良くできたのではないかと思います。

詳しくはこの記事の「2.窓計画の見直し」にて▽

家づくりで質は落とさずにコストダウン、減額200万円アイデア集!

3)日当たり

3Fホール

間取りによる工夫
→ 日当たりが良いと光熱費が安い!?

今の賃貸、電気費がめちゃくちゃ安いんです!
夏で5000円、冬で6000円ぐらいです。

電気代が安い理由は日当たりだと思っています。
仕事部屋として使っている寝室は南側で目の前は小学校のグラウンド、日当たりが最高です。
冬の朝夕はさすがに寒いですが、晴れた日の昼間はエアコン不要です。これだけでかなりの電気代の節約になっていると思うんです。

ということでリビングを吹き抜けにして南面に大きな窓を取りました。
夏は暑いかもしれませんが、ロールスクリーンなどで対応できると思います。

4)設備家電

便利さと電気代はトレードオフ
性能の高い注文住宅に引っ越すことで光熱費が下がるはずです。
しかし施主たちのコミュニティで話をきいていると、逆に光熱費がかなり高くなったという声があるんです。
しかも何人も…

・家が広くなった分高くなったのではないか

我が家もワンフロア2LDKから3F建て3LDKに引っ越すことで光熱費は今よりも上がることは覚悟しています。

・家電設備に頼る分の電気代(便利な分電気代がかかっている)

食洗機、床暖房など人気の家電設備。
それらは便利な分、もちろん電気・ガス代はかかるので光熱費が上がっているのだと思います。
便利でもコスパが悪ければそれはエコではない…
新築でそれらのオプションを採用するかどうか導入費用、ランニングコストを考慮して考えました。
私の性格上、ランニングコストが高いものは来客時か、よほどの時以外は使わなくなると思います。
使う頻度の低い設備家電はコスパ✕ということで不採用にしました。
設備家電 採用 ランニングコスト 理由
食洗機 1回あたり27円ほど 電気代はかかるが水道代は節約になる
→回数をうまくまとめて利用したい
床暖房 1時間あたり130円ほど まちがいなく快適、導入費用も光熱費も高い
→エアコンの方が安い
ガス乾燥機(乾太くん) 1回あたり40円ほど ・短時間でふんわりと仕上がる
・ガス代はそれなりにかかる
→部屋干し+ドラム型洗濯機(ヒートポンプ式)にするつもり
太陽光発電 元は取れると思うが、補助金が利用できなかったので不採用
浴室乾燥機 1時間あたり32円ほど ・乾かすのに時間がかかって割高
・入浴前の暖房としてはありがたかった
実家で乾燥機としてはほぼ使っていない実績があったので不採用

太陽光発電

電気代が安くなる太陽光発電を導入したいと当初考えていました。
しかし値段の元を取るのに時間がかかるので不採用としました。

ただ、
・補助金がもらえる
・キャンペーンで安く導入できる
などがあれば採用したかったですね。

5)エアコン効率

あえて空間を広く取った間取りでエアコン台数を少なくできるか

しつこいようですが最近の住宅は高気密・高断熱化により性能が高くなってきています。
ですのでエアコンの効きが昔と比べて遥かにいいそうです。
例えば14畳用のエアコンでうちの性能だと2倍以上の畳数で賄える計算みたいです。

リビングの吹き抜け

これまでの常識だと吹き抜けを採用すると空間が広い分エアコンが効きづらいという話でした。

しかし高気密住宅だと吹き抜けのデメリットはそれほどでもないはず。
逆に1台のエアコンで2~3階のつながっている空間全てが冷暖房できればかなりのコスパになるんじゃないでしょうか!
これは生活してみないとわからないのでやはり1台では難しかった…となった時のためにエアコンをもう一台追加できるように計画しています。

ワークスペース

3畳のワークスペースだけのためにエアコンを稼働させるのはもったいないと思いました。
そこで隣の洋室の壁の上部を開けて2部屋をエアコン1台で賄えるようにしました。

 

実際に住んでからやはり光熱費は上がりました。
わが家のエアコン代削減方法は↓