家を建てるとき、「初期費用」ばかりに目が行きがちです。
しかし実はその後のランニングコスト(光熱費や修繕費)のほうが、長い目で見れば家計に大きく影響します。
この記事では、実際に家を建てた我が家の事例をもとに、「コストパフォーマンスの高い家」についてご紹介します。

我が家のエコ仕様と快適さ

光熱費を節約できる家

わが家は、いわゆる“エコハウス”に近い仕様で建てました。
具体的には以下のようなポイントがあります。

  • C値0.5程度(高気密)
  • ZEH(ゼッチ)基準クリア(高断熱+省エネ/創エネは採用せず)
  • オール樹脂サッシ複層ガラス(非防火区画のみ)

これにより、夏は涼しく冬は暖かい空間を実現。
特に冬場は、起きたときにリビングが10℃を切ることがほとんどなく、快適そのものです。

エアコンや暖房器具に頼る頻度も減ったため、光熱費の節約にもつながっています
また、冷暖房の使用頻度が減ったことで、メンテナンスの頻度や故障リスクも抑えられていると感じています。

▼その他のわが家の満足ポイント

新築一戸建てのわが家が完成!注文住宅満足ポイント7選

光熱費の差額は10年で約100万円?

実際に我が家はワンフロアのアパート住まいから3階建ての注文住宅へ移ったため、単純な光熱費比較はできません。
ですが、参考までに一般的なデータを紹介します。

住宅の種類 月々の光熱費 年間光熱費 10年の光熱費
一般的な住宅 約18,000円 約216,000円 約2,160,000円
高断熱・高気密住宅 約9,000円 約108,000円 約1,080,000円

なんと、10年間で100万円以上の差がつくこともあります。
将来の電気代値上げリスクにも備えられるのは強みです。

▼わが家が実践している光熱費の削減方法

冬の光熱費削減、実践節約法!

設備・家電も「ランニングコスト」で選ぶ

さらに高コスパなエコハウス

我が家では、設備や家電も購入価格+維持費(電気代・水道代)+耐久性を考慮して選んでいます。

設備家電 採用 ランニングコスト 理由
食洗機 1回あたり27円ほど 電気代はかかるが水道代は節約になる
→回数をうまくまとめて利用したい
IHクッキングヒーター 使用頻度による 掃除しやすく、安全性が高い。ガス代もかからない。
床暖房 1時間あたり130円ほど 快適なのは間違いないが、導入費用も光熱費も高い
→エアコンの方がコスパ◯
ガス乾燥機(乾太くん) 1回あたり40円ほど ・短時間でふんわりと仕上がる
・ガス代はそれなりにかかる
→部屋干し+ドラム型洗濯機(ヒートポンプ式)
太陽光発電 元は取れると思うが、補助金が利用できなかったので不採用
浴室乾燥機 1時間あたり32円ほど ・乾かすのに時間がかかって割高
・入浴前の暖房としてはありがたかった
→実家で乾燥機としてはほぼ使っていない実績があったので不採用

採用したオプションは「初期費用を少し上乗せする代わりに、長く使う前提」で導入しています。

▼その他おすすめの「高コスパ」オプション

【実体験】アイ工務店のおすすめオプション9選|コスパ最強&後悔ゼロにする選び方

費用を「時間」で取り戻すという考え方

エコハウスの設備や高断熱仕様は、初期費用が数十万円〜100万円前後高くなるケースがあります。
ですが、「10年で元が取れて、それ以降はずっとお得」という考え方をすれば納得できます。

光熱費の差額が月1万円なら、年間12万円、10年で120万円の節約になります。

エコハウスは「家計にも気持ちにもやさしい」

エコハウスは、光熱費が安くなるだけでなく、生活のストレスも減ると感じています。

室内の温度差が小さいので、冬場のヒートショックの不安も減り、家の中全体が快適です。

また、光熱費やメンテナンス費を抑えられることで、毎月の家計に少し余裕が出るのもメリット。

その余裕が、外食や旅行、教育費など「使いたいところ」に回せるようになるのです。

【まとめ】節約は「日々の支出」から見直すのが近道

家づくりにおいて、「節約=できるだけ安く建てること」と考えがちです。
しかし実は毎月の固定費を抑えられるかどうかが大きなポイントです。

安い家に住んでいても、光熱費や修繕費が高くつけば意味がありません。

その点でエコハウスは、目先の出費より長期的なコスパ重視の人にとって、非常に合理的な選択肢といえるでしょう。

▶我が家のスペックまとめ

  • 高気密・高断熱(C値0.5程度)
  • ZEH基準の省エネ住宅
  • オール樹脂サッシ+複層ガラス
  • 電気代:一般家庭と比べて月5,000〜10,000円程度安い可能性あり
  • 導入設備:IH・食洗機・LED照明など、長期コスパ重視