相談内容
街中で募金とかやってますよね。恥ずかしながらこういうのってどうしても気が進まないんです。
私は小さいながらも会社経営をやっていて、取引先の会社がどこどこに寄付したなんてきくこともありますが、チャリティの精神は素晴らしいと思いつつも、一方で冷めた自分もいるんですよね。
こんな風に考えてしまう自分は心が狭いのでしょうか?
《相談者情報》

性別:男性(30代後半)
家族構成:未婚、賃貸
リスク許容度:積極運用タイプ
アドバイス
一般道徳的には寄付や社会貢献はするべきだが
批判されるのも覚悟の上ですが、私もYu-Riさんと同じように考えてしまいます。
というのは、社会人になってから長い間ブラックな環境にいたので時間もお金もなく、ギリギリの生活だったからです。年収300万円を超えたのも30歳以上になってからで、募金の呼びかけをきいても「まずは俺たちみたいなのを助けてくれよ」と思っていました。今思うとその他人任せな考えがだめだったのですが…
募金したのはせいぜい東日本大震災の時ぐらいのものです。
しかし、募金は自分の意思でするものであり、誰かに言われたり、周りに合わせてするものではないと思うんです。
寄付しないなんてあなたは冷たい人だ、なんていう人がいても批判される筋合いはありません。あなたが自分のお金をどのように使うかはあなたの自由なのですから。そのような同調圧力をかけてくる人がいれば、そういう考えこそが偽善だと思います。
ビジネスで社会に貢献するのも一つの方法
ですので気が進まないのであれば無理に寄付をしたりする必要はないのではないでしょうか。
会社経営をやっているなら寄付以外にできることがあると思います。ビジネスをやっている以上、サービスを提供するのも商品開発をするのも誰かの問題を解決するという、立派な社会貢献ではないでしょうか。
成功者と言われる人は社会貢献に関心がある人が多いと言われます。
ある程度うまくいくと、会社の成長だけでなく、お金や自分の影響力をよりよい方向に使おうという考えにシフトしていくのだと思います。
チャリティに気が進まないのであれば、まだそのレベルまで達していないだけかもしれません。
まずは周りの人に還元していこう
個人や一中小企業ができることは限られています。しかし小さな力でも集まれば世界に貢献できるというチャリティの精神は素晴らしいと思います。ただ、社会貢献という大きなことをなす前に、まずはあなたやあなたの周りの人に十分に還元できているでしょうか。
あなたの家族、従業員、お客さん、それらがつながって社会が成り立っています。ですのでまずはその人たちを大切にして、周りが幸せになることで地域が活性化する。そうやって小さな一歩を積み重ねていけば、いずれは多くの先人たちのように大きな社会貢献ができるのかもしれませんね。