私の退職、独立のきっかけになったのがリモートワーク(テレワーク)。
これが私の人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。
そして会社がリモートワークを解除したのはメリットがデメリットを上回ったという判断からでしょう。
ではどういう部分が良くて、どういう部分が悪いのか。
在宅歴4年以上の私が感じたことをまとめていきたいと思います。
Contents
テレワークは会社にとって効率悪いのか
以前上司から「リモートは生産性が落ちるという調査結果がある」と聞いたことがあります。
そこでその内容を調べたところ、少し古いデータですが
内閣官房・経済産業省が公表しているコロナ禍の経済への影響に関する基礎データ(令和3年2月)
という資料がありました。
在宅勤務は生産性が30%〜40%ダウン!?
その中の「日本の在宅勤務の生産性」という項目で
普段の職場での勤務を「100」とした場合
- 労働者による評価:平均60.6
- 企業による評価:平均68.3
という結果になっています。
ではなぜ生産性が落ちるのかというと
- 対面での素早い情報交換ができない(38.5%)
- パソコン、通信回線などの設備が劣る(34.9%)
- 法令・社内ルールで自宅からではできない仕事がある(33.1%)
ということです。
正直に言って上の要因はリモート推進派の私もその通りだと思います。
生産性の低下の実際は?
私の環境
まずは私の環境はこんな感じ。
業務内容 | グラフィック&WEBデザイナー |
---|---|
設備 | 社用PC、周辺機器、携帯電話 貸与 |
住環境 | 一戸建て、仕事専用スペースあり |
家族構成 | 妻(専業主婦)、息子(2歳) |
業務内容
私は制作業務で、基本的に打ち合わせはオンライン(ZOOM)で済むことが多いので支障はほとんどありませんでした。
また、WEB制作は納品物をサイト上で確認できるので場所は問題になりにくいです。
撮影の場合のみ現地に行く必要がありましたが、頻度としては年数回レベル。
設備
PC、周辺機器、携帯電話は社用のものを貸与されており支障なし。
唯一の不満はプリンターですね。
会社の業務用プリンターと違い、家の家庭用プリンターはA4対応まででプリント速度も遅いので確認は少しやりづらい。
家族構成
息子は目を離せない時期なので、妻が買い物に行っている間は私が見ることになります。
「おもちゃで遊んでて」と言っても横にパパがいると即こっちに来ます💦
また、仕事中であっても家事を手伝うことも。
例えば妻が風邪をひいていれば仕事時間中であっても代わりに家事をすることもあるわけです。
その分は時間外に作業していました。
業務時間外に仕事をすることが良いのかという意見もあると思います。
しかし私の業務内容的には自分の判断で穴を開けた時間は時間外でカバーする、ということができるのはありがたかったです。
住環境
コロナ禍以降に家を建てたのでリモートワーク対応。
階も分けてあるので静かな環境で仕事ができていました。
生産性の低下の実情
以上のことから
単純な業務効率で考えると、生産性の低下は多少起こる と言えます。
私の場合(リモート環境と業務内容)では30〜40%のダウンはありませんが、
- 仕事専用の部屋がない
- 部屋の周りが騒がしい
- 家族が多い
などの場合はなかなか厳しいかもしれません。
実業務で感じていたデメリット
上記は会社にとってデメリットになりうると考えます。
それ以外にも私が感じたことは・・・
コミュニケーション不足
オフィスにいるとちょっとした雑談をしますよね、
- 昨日こんなことがあった、どこどこへ行ってきた
- 今日はちょっと体調悪いから早く帰るようにしたい
- お客さんに無茶振りされた
とか、仕事とは関係ないことでも雑談で人となりが伝わるものです。
趣味の話とかで話が広がることもあります。
しかし電話とかメールではわざわざそんなこと言わないですね。
そういった意味でのコミュニケーション不足は起こりやすいと思いました。
仕事の進捗がわかりづらい
やはりその場にいれば「今どんな感じ?」と気軽に進捗状況を確認しやすいです。
忙しそうでも休憩時間にでもチラッと聞くことができるでしょう。
当然業務上必要な確認は行いますが、リモートだと相手の状況がわからない中でわざわざ連絡を取る必要があるわけです。
どうしても気軽さはなくなります。
運動不足
実は通勤って結構な運動だったというのはリモートになって実感しました。
通勤した日は5000歩とかになるんですが、家から一歩も出なかった日はなんと200歩程度!
運動を習慣化しないと後々健康にひびきそうです・・・
実業務で感じていたメリット
しかしデメリットを補って余りあるほどのメリットも感じています。
時間の有効活用
今の家からの通勤であれば、6時半起きで7時半までに家を出ないといけません。
しかしリモートなら普通に朝起きて家族で朝食を食べてから仕事ができます。
通勤往復3時間、月に20日勤務としたらなんと60時間!
全てを活用できているわけではありませんが、これは人生が変わってもおかしくない資産だと思います!
会社への忠誠心が上がる
これが一番大きいのではないでしょうか。
今は問題なく働ける環境であったとしても、自分の病気や親の介護など、状況が変わることもあるわけです。
そんなことを考えた時、自分はこの会社でずっと働いていけるのだろうか?と不安になることもあるでしょう。
しかし、リモートという選択肢があれば自分の生活のことを気にしてくれる、働きやすい会社だと思うことができます。
長く働いていける会社だと思ってもらえることで、離職率を減らすことができるのではないでしょうか。
まとめ
さていかがでしたでしょうか。
私は業務効率の低下などのリモートワークのデメリットの大半は解消できると考えています。
- 仕事の進捗を可視化できるようにする
- コミュニケーションができる仕組みを作る
- 仕事に専念できるような環境作り
など。
しかし家庭環境が人それぞれ違うので向いている人、向いていない人の差が出てしまいますよね。
会社としてそこの調整は難しいと思います。
それでも「働きやすさ」というものは目に見えないですが働く上で重要な要素だと感じています。