2020年にあっと言う間に世界に広まった新型コロナウイルスによる肺炎。
そして日本でも、もはやどこで感染するのかわからない状態となりましたよね。
人々は自衛のためにマスクや消毒剤などを買いに走り、スーパーや薬局などでは総じて品薄状態となりました。
その中で問題となったのはマスクや消毒剤の買い占めと高額転売。
amazonや楽天でもマスクの値段が高騰しました。
また、ヤフオクやメルカリでは定価の10倍以上のあり得ない額の高額転売が横行しているとして問題に。
あまりにも悪質な出品者に、これを禁止することはできるのでしょうか?
Contents
事件の概要
封じ込めは失敗、猛威を振るうウイルス
2月15日時点で新型コロナウイルスの感染者数は6万6千人超、死者も1500人超となっており、毎日その数は増加しています。
世界保健機関(WHO)は1月31日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言。
当時はいつ収束するのか目処もつかない状況でした。
中国当局は人口1000万人と言われる武漢を街ごと封鎖、交通を遮断しました。
しかし時すでに遅し、各地に感染者が広まってしまった後でした。
WHOは当初から「中国の措置を高く評価する」などと中国に配慮した発言が目立ち、緊急事態宣言をなかなか出しませんでした。
これが感染拡大を招いたと批判されています。
マスクなどのウイルス対策グッズが軒並み品薄に
「マスクがどこにも売っていない!」
「何店舗も回って隣町にも行ったが一つも買えなかった・・・」
スーパーやドラッグストアでは販売個数制限をするなどの対応を行なっています。
しかしそれでも入荷してもすぐに売り切れるため、上記のような悲痛な声がネットに溢れています。
私の家では1月が結婚式前だったのでインフルエンザを警戒してある程度マスクを買いだめしていたので助かっています。
しかし、いつも行くドラッグストアではマスク、手ピカジェル、クレベリンが完売していましたね。
問い合わせが多いのか売り場に行くまでもなく、「マスクは完売しています」と目立つ看板が設置されるほどでした。
フリマサイトなどでも高額転売が横行
そんな中、フリマサイト「メルカリ」や「ヤフオク!」などでマスクの高額転売がされているとして問題になっています。
500枚や1000枚などの大量出品も多く見られますね。
このことから家で余っている物ではなく明らかに買い占めて値段を釣り上げているというのがわかります。
さらに画像や商品名がマスクと関係のない「ひな人形や○○様専用」のものが出品されていました。
気になったのでクリックしてみたところ、内容はマスクでした。
これって目をつけられて削除されないよう、買い手が決まった時点でわかりにくい画像や商品名に変えているのでしょうか?
フリマサイトはうまく利用すれば、不用品をお金に変えることができる便利なサービスです。
しかしこのような悪質転売ヤーが評判を下げていると思います。
ついに企業も「災害に乗じた高額出品」の禁止に乗り出す
さすがにこのままではいけないと考えたようで
ヤフーは2月7日、「ヤフオク!」とフリマアプリの「PayPay(ペイペイ)フリマ」のガイドラインを見直しました。
災害など緊急事態に、生命に影響を及ぼす物品を不当な利益を得る目的で出品するのを禁止する、ということです。
メルカリも高額で出品されたマスクの削除を始めました。
楽天も出店者に対して「災害などに乗じて価格を変更することを控えるように」と電子メールで通知しました。
2月16日現在、メルカリや楽天を見てもあまりにも高額な商品の出品はなくなったようです。
◆ つじんぬの見解
批難される時の反論として転売ヤーはこう言います。
「需要と供給の原理だ、高くても買う人がいるから売っている。」と。
自分もマネーブログの筆者として、チャンスがある時に儲けるということについては否定しません。
むしろ推奨するぐらいです。
まだチケットの転売とかなら「高く買うのがいやなら買わなくていい」という言い分もある程度は許容できます。
しかし、命に関わるものを自分の利益の為に買い占めて儲けよう
これはいくらなんでもモラルがなさすぎじゃないですかね・・・
法的には無理でしょうが心情的にはそんな輩は処罰されてほしいと思いますね。
Amazonで価格を一見安く見せて配送料を超高額にするケースが多発
その後、品薄のマスクの価格を釣り上げて売るのが問題になったことの対策なのか、一見普通の値段のように見せかけて実は配送料が法外な金額で出品する業者が現れています。
実際Amazonでマスクで検索してみると
このようにマスク1000円に対して送料が16000円という!!
これでは一見本当に安く見えてしまうので大問題だと思います。
これだとまだ普通に価格を釣り上げて売っている業者の方がまともに思えてしまうという・・・
早くマスクの供給が追いつくことを願うばかりです。
その後、政府はようやくマスクの転売を政令で指定
政府は3月15日からマスクの転売に関して規制を設けました。
購入価格を超える金額での転売を禁止し、違反者には「1年以下の懲役か、100万円以下の罰金、またはその両方」が課されます。
上記の「送料を高額にして販売する手法」も規制の対象になるようです。
命に関わるものである以上、こういった対応を国が行うのは必要だということですね。