パンデミック(世界的な感染流行)とはいえ中国、イタリア、スペインと世界同時ではなく、感染拡大に時間差がありました。
それにも関わらず、今度はニューヨークを中心としたアメリカ全土に広まり、20万人以上の感染者を出しています。コロナに対抗する準備が十分あったとはいえないですが、ある程度の備えができる余裕はあったはず。
しかし危機的状況に陥ってしまっています。

そしてここ日本では先週でもまだ立ち飲み屋に人がひしめいていました。
広い店でも屋内の密集は危険なのによりによって立ち飲み屋とは!感染しやすい条件(3密)を完全に満たしていると思うのですが。

これじゃあウイルスの封じ込めは失敗するわけです。しかも同じ過ちを何度も繰り返している。

事件の概要

結局ウイルスは人間が広めているという事実

武漢が封鎖された際には、封鎖決定から実施までの間に約半数の住民が街から脱出し、イタリアで北部が封鎖された際にも同じく、南部に大量の人が移動し、結果的に全土に拡散、その後すぐに全土を封鎖するという措置に切り替えざるを得ませんでした。

そして武漢では身の周りに多数の感染者が出たことで病院に人が殺到したことで、逆に院内感染を誘発してしまいました。治療する側の医師も感染し、一気に医療崩壊を起こしました。イタリアでは同じ流れになるのは予測がついていましたが、想定以上の重症者の増加で人工呼吸器が足りなくなり、やはり医療崩壊を起こしています。

ここ日本では1月から感染者が出ていたにも関わらず、なぜか感染のスピードが緩やかでしたが、それが危機感のなさや油断を招いて感染を広めています。そこもウイルスの恐ろしいところですね。
結局のところ、今のコロナ禍は人間の心の弱さが招いています。

自粛できない人

・武漢からチャーター便で帰国した人が検査拒否して帰宅
・臨時休校中にスペイン旅行に家族で行き、空港での待機要請を無視して家に帰った(沖縄の一家)
・卒業旅行で欧州5カ国から帰国後、ゼミの送別会に参加し、40名以上のクラスター(集団感染)を起こした
・ヨーロッパ旅行帰国後、のどの痛みや鼻水などの症状が出ているにも関わらず、卒業式に出席

やけくそになって人を巻き込む人

・自分がコロナ陽性だと知った上で、家族の制止を振り切って飲みに行った「ウイルスばらまいてやる」おじさん

不安感から他者を差別、攻撃する人

・クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」で対応した医師を職場でバイ菌扱い

デマを広める人

・トイレットペーパーが中国で生産されているので今後品薄になる → 実際は国内で作られているので欠品は一時的なものだった
・26度〜27度のお湯を飲んだらコロナは殺菌される → 人の体内で生きているので体温より低い温度では殺菌されない

今後、気を付けたい行動は

日本も1月16日に初の感染者が出た後しばらくはウイルスの拡大は緩やかでしたが、3月下旬から急速に感染者のペースが増加しており、危機が迫っています。
今後気をつけたい行動について考えてみたいと思います。

デマに惑わされずに情報を確認

※ページがなくなったのでリンクを外しました

パニックになって余計に動き回らない

これから緊急事態宣言が出たら(時間の問題だと思います)、移動の制限が出てからおそらく東京から多くの人が脱出しようとするでしょう。ダメと言われたタイミングで最もダメな行動を取る人が必ずたくさん出てしまいます。
こうなったら完全に他国の二の舞です。この時点で帰省してもし感染していたらダメージの少ない地域にウイルスをひろめてしまうどころか、両親や家族にうつしてしまうかもしれません。
その場合は移動せずに現地にとどまってウイルスをやり過ごすしかないでしょう。

少しだけ備蓄を

先にロックダウン(都市封鎖)した国、例えばイギリスではやはり、最初はパニック買いが起こったと聞いています。ただ、今は普通に商品はあるとのこと。スーパーに殺到して感染したら本末転倒なので、足りなくなりそうなものは先に買っておくといいと思います。品薄は一時的なものなので買い占めをする必要はないです。

◆ つじんぬの見解

私は投資をやっているのと新婚旅行の件もあり、早くから海外の動向に気にかけていました。
多くの人はできるだけ外出を控え、感染拡大に協力しています。しかし少数のパーティを開く人や旅行に行く人が状況を悪化させています。気の緩みが正確に数字になって現れてきています。

政府は対応策をしっかりやってもらいたいですが、緊急事態宣言が出たところで罰則はありません。
人任せではもうコロナを止めることはできません。もはや我々人類が心の弱さを克服してコロナを抑えることができるかの戦いとなっています。