相談内容
つじんぬです。
独立開業してフリーランスになる私ですが、会社員と大きく変わるのがお金の管理。
難しいのが、申告する所得や経費は法律で決まっているのではなく、自分で決めるとのこと。
今まで以上にお金の管理が重要になってきます。
私はFP資格も持っているしお金には強い方ですが税金、節税、経費について初めてでわからないことだらけ!
今回は商工会議所で創業相談を無料で受けられるということで税理士さんに相談に行ってきました!
同じような立場の方の参考になれば幸いです。
フリーランスの税金に関する本を読んで事前準備した上で結構つっこんだことまできいてきました。
《相談者情報》
性別:男性(40代前半)
家族構成:既婚、持ち家
リスク許容度:バランスタイプ
商工会議所の創業相談
商工会議所の創業相談はこんな感じでした。
- 通常は商工会議所会員向けのサービス
- 商工会議所主催の創業塾に通っていたため無料で受けられた
- 税務、労務、経営などの分野ごとに申し込み可能
- 時間は1時間程度
では早速、インタビュー形式でいってみましょう!
税金、節税について
事業税は払わないといけない?
つ: 事業税って業種であったりなかったりするそうですが、払わずにすむ方法はないんですか?
例えば開業届を払わなくていい業種で出すとか・・・
- デザイン業であれば払うことになります。
実態のない業種で書いても経費の使い方などでバレるので無理です。
きちんと申告して払いましょう。
開業費の利用はどれだけ先でもOK?
つ: 開業のために使った費用は開業準備費として好きなタイミングで経費計上していいとききました。
わが家は住宅ローン控除で所得税がゼロです。例えばローン控除が終わる13年後でも開業費は計上していいのですか?
– はい、期限は決まっていませんので13年後でも大丈夫です。
ローン控除で所得税から引けなかった額は住民税からも引けるのでそこも考慮してください。
15万円のPCは開業費として扱える?
つ: 開業のために約15万円でPCを買いました。
青色申告の人は30万円までの備品は減価償却でなく、一括で経費にできるとききました。
ということはこれも一括で開業費に入れられるのですか?
- だめです。10万円以上の備品は固定資産となり、減価償却となります。
青色申告の『少額減価償却資産の特例』は開業後の話になるので開業費には当てはまりません。
経費について
ウェブデザイナーならネット代の按分比率を多くしてもいい?
つ: 自宅で仕事をします。
この場合、光熱費やネット代は、事業用で使っている割合で経費としていいと聞きました。
通常は50%ほどになると思いますが、ウェブデザイナーはインターネットありきの仕事ですよね。
なので70%とかにしてもいいのでしょうか?
- 業種によって使う経費の割合が変わるのは自然なこと。
ウェブデザインではあればインターネットの利用比率が多くてもおかしくないでしょう。
70%ぐらいなら認められると思いますよ。
バス代などレシートのないものはどうすればいい?
つ: ここに来るのにバスで来ましたが、バス代ってレシートがでないですよね。
こういう場合はどうすればいいですか?
– 「出金伝票」に日付、金額、用途を記入してください。
文房具屋や100均で売っています。
これがレシートの代わりになります。
バスならICカードの乗車履歴など、第三者の証明が残せない時のみ使う。
ネットで買ったものは履歴スクリーンショットでOK?
つ:ネットショッピングでよく物を買いますが、領収書が出ない場合も多いです。
この場合、購入履歴のスクリーンショットを保管しておくということで大丈夫でしょうか?
- いつ、何を、何の用途で買ったかの証拠になればいいのでスクリーンショットでも結構です。
しかし私はなんとなく不安なのでスクショを保管するようにしている。
ネットショッピングでのクーポン、ポイントの扱いは?
つ:スクリーンショットしたものでややこしそうのがあったので持ってきました。
この中のパストリーゼだけを経費にしたいです。
しかしクーポン、ポイント利用は合計額にかかっています。
これはどう考えれば良いですか?
- 厳密に言うと合計額のうち、クーポン、ポイント分を割って按分することになります。
ですがこれを全てのレシートでやるのはあまりにも労力がかかるので実際はそこまでやるのは難しいでしょう。
・・・立場上言いにくいですが、商品代のみで計上していいと思います。
ポイントは自分の資産なので払ったお金と言えるのでは?
つ: ポイント値引きは除外して計上すると書いているサイトもありました。
しかしそのポイントは別の買い物にも使えるものです。
これは自分で払った資産(お金)と言えるのでは?
– そう考えるなら、ポイントも利益として計上しないといけないことになります。
しかし付与のタイミングが分かりづらかったり、ポイントが失効した場合はどうするのか・・・
1ポイントごとに計上していくのは現実的ではないと感じています。
事務所に置くお茶、コーヒーは経費OK?
つ: わが家は3階建で1階を事務所にする予定です。
つまり事務所用としてにお茶やコーヒーを箱買いして置いておく予定です。
これは経費として認められますか?
– 来客時に出す飲み物は経費として認められます。
自分で飲むものはダメです。
そのお茶を自分や家族が飲んでもバレないのでは…?
つ: でも誰が飲んだかなんて税務署はわかりませんよね?
自分で飲んでもいいのでは?
- 正直な話、お茶一本一本に誰が飲んだかと調べられることはありません。
しかし、来客で飲む量としては多すぎる、と判断されれば家庭で飲んでない?と疑われます。
節度を持って計上しましょう。
時計やインテリアは経費でOK?
つ:デスクとかPC周辺機器は明らかに仕事で使うものだと分かりますが、インテリア的なものはどうなのでしょう?
ブランドの掛け時計とか花瓶とか買っちゃったりしてOKなのでしょうか?
- 仕事場で使うものであれば認められます。
まとめ
個人事業主になると会社がやってくれる税金や経費について、これまで以上に自己判断が必要とされるということがわかりました。
本やネットで基本的なことは勉強しても、個別の環境や事情で判断が変わってきます。
他にも開業準備はいろいろとやることが多いので、今回無料相談に行けてよかったです。
▼ 他の開業準備についてはこちら